こんにちは、ぶっきーです。
毎週木曜更新の「週刊書評」、第9回。
今回紹介するのは「沈黙のWebライティング(松尾茂起 著、2016)」です。
ブログ記事の書き方をマジメに勉強しようと思って読んでみた本作品。
内容はタイトルにある通りWebライティング、要は「Webでの文章の書き方」「SEO対策」に関するもの。
読みやすさに反して、良い意味で期待を裏切ってくれるボリューム満点の力作でした。
なお同著者による同名の書籍もありますが、僕が今回読んだのは書籍版の元となったWeb版。
このとおり、ネット上に無料で公開されています。
正直、僕のこの書評を読むより直接見に行った方が雰囲気をつかめると思う。
ぶっちゃけどれくらいオススメ?
とってもおすすめ。
対象読者
本作品の対象読者は以下。
- 検索流入が欲しいブロガー、Web関係者
- SEOについて学びたい人
用語はすべて解説してくれるため、前提知識は不要です。
日本語が読めればOK!
概要
マンガのように読みやすい
本作品はマンガのようなノリで読める楽しいストーリー仕立てとなっています。
舞台はネットでお客さんを呼び込みたい温泉旅館。
全部で7話分です。
実際にはマンガではなく最近のブログでよくみられる吹き出しを使った会話形式でストーリーが展開していきます。
この形式に加えて画像が適度に挿入されているおかげで、アッサリ読み進められます。
随所に箇条書きやまとめもあるため、技術的な内容も頭の中で整理しやすかった。
あ、ストーリーのジャンルとしてはユーモラス系ハードボイルドと言えばいいかな?
(たとえが古いですがシティーハンターにちょっと近い感じ)。
ボリュームのあるWebライティング指南書
その読みやすさの一方で、実は内容はボリューミーです。
僕は結構急いで読んだのですが3時間半ほどかかりました。
つまらない会話で文量を稼いでいるというのではなく、技術的な内容がたっぷり盛り込まれているってこと。
体系的でかつ網羅的、と言えば良いでしょうかね。
妥協を許さない作者の姿勢を感じます。
おそらくSEOを究めるにはもっともっと沢山の内容を学ぶ必要があるとは思いますが、本作品だけでもかなりの知識を得られることは間違いない。
というか、初心者からすればこれ以上のボリュームがあると多分パンクしますね。
本作品のように「ちょっとお腹いっぱいになるくらい」がちょうど良いのかも。
記事を書く姿勢が変わる…かも
細かい技術的内容は本作品を読んで学んでいただくとして、ここでは本書で直接は述べられない、しかし重要な教訓として僕が読み取ったことを書きます。
それは「1つの記事を書くには本来ここまでやらなければならないのだ」ってこと。
作中では実際に記事を作っていく描写がありますが、準備から執筆に至るまで、目的を達成するための戦略が深く練られているんですよ。
いや僕も今までこのブログで書きたいことを思うまま書いてきたとはいえ、全く何も戦略を考えてなかったわけじゃないんですよ。
でもそれは浅かった。
浅瀬でパシャパシャやってる書き方だった。
と、自覚するくらいのインパクトがありました。
記事を書く姿勢を変えてくれそう。
いかにして実践へ応用するかが課題
本作品の場合、一度読んだだけですべての内容を記憶するのはおそらく無理。
上述したようにボリュームがあるためです。
ストーリー展開だけ追って、技術的内容に対しては消化不良に陥る読者も少なくないと想像します。
よって本作品の読み方として、メモ帳を開いてまとめる等しながら読むことを勧めます。
そして読み終わったら、メモの中から実践しやすいものをピックアップして、自分のブログ運営に取り入れていく。
取り入れ済みのものにはチェックを付けて、残る課題が分かるようにしておく(頭の中だけで覚えておこうとするとだいたい忘れます)。
まああくまで僕がこうしてるってだけです。
最善ではないでしょうけど、学んだ内容をブログ運営へ生かす読み方の一つとして紹介しておきます。
まとめ
ブログの書き方に悩んでいる方はぜひご覧あれ。
そして冒頭で述べた通り、本作品には書籍版もあります。
内容的には書籍版の方が豊富で、書下ろしのエピローグと100ページ分の特別解説が追加されているとのこと。
本作品は辞書的に使う本ではなくマンガ的に読み通す本なので、買うなら電子書籍でもいいでしょうね。
まあまずはWeb版だけ見てみるのがいいかと。
なお「沈黙のWebマーケティング」という前作もあります。
僕はまだ読んでないんですけどね。
覗いてみるとこっちにもSEO関連の話題が書いてるので、読むなら書籍版よりそちらが先かも!
そちらもいずれ書評を書くことになると思います。
おしまい。ぶっきーでした。