ぶっきーの超・雑記ブログ

「より良く生きる」を模索する。


大企業のリクルーターをやってみての雑感。良い質問、言葉遣い、メール、緊張とかについて

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※本記事は2018/9/14の記事を修正したものです。

 

僕は前の会社に勤めている間に何度かリクルーターをやった。

 

就活をやった人は分かると思うが、色んな大学や就活イベントに出向いて学生に自分の仕事の説明をしたり、質問に答えたりするアレだ。

 

会社のお金で地方にお出かけできるわけだからめちゃくちゃ楽しかったね。あなたも社会人になったら、ぜひリクルーターをやってみるといい。自分の仕事を見つめなおす良い機会にもなる。

 

小学生の頃に「若い君らからエネルギーをもらってます!」って先生たちがよく言ってたけど、その気持ちも分かった。当時は「意味わかんねえ。こいつら吸血鬼にでもなったつもりかよ」って内心突っ込んでいたけれど。

 

それでまあ色んな学生と触れ合ってきて、「もっとこうしたら良いのになあ」とか「コイツ…できる…!!」とか、色んな印象を抱くことになった。

 

そのあたりのリクルーター経験を通して得た雑感などを、本記事ではまとめてみよう。就活生に何かしら役立ててもらえるかもしれない。

 

例えばリクルーターがどんなことを考えているかがこの記事で少しでも伝われば、リクルーターという存在の得体の知れなさから来る緊張もいくらかは緩和されるかもしれない。

 

ちなみに以下の内容はあくまで僕個人の経験に基づくもので、他の企業のリクルーターでも全く同じことが当てはまるとは限らないことを始めに断っておく。

 

 

ボロが出ることを恐れるな

僕らはなぜ大学や説明会に出向くのか。

 

学生に情報を提供するという面ももちろんあるのだが、僕に課せられた使命の中では「ウチの会社で欲しい学生を探す」というのが一番大きかった(繰り返すけどもちろん会社によるよ!)。

 

だから「欲しい学生」が居た場合は人事に報告する。もちろん名前とかは個人情報になるから、それぞれの学生に了承を得た上でね。

 

つまり僕はリクルーターとして、学生の「良い所」を探ることに注力していた。

 

逆に「悪い所」には興味がないというか、「積極的に報告しよう」とはならない。

 

だからボロが出そうで縮こまってる人は安心していいよ。

 

あと説明会などとは別に「リクルーター面談」なるものを実施している企業もある。

 

これは実質的な就職面談の場合があって、そうなると悪い印象なんかもそのまま人事に伝えられる可能性が大きいから注意。僕はリクルーター面談はやったことないから、想像でしかないのだけれど。

 

言葉遣いとかはぶっちゃけ気にしない

上の話の具体例だけれど、このケースは特に多かったから取り上げておく。

 

本人は志望度が高いと言っているにも関わらず、質問をほとんどしない学生。これが結構多いのだ。こういう学生はガチガチに緊張している傾向がある。僕はこの手の学生は多分、失礼な振る舞いをしてしまうことを過剰に恐れているんじゃないかと想像している。

 

もっと具体的には、正確な言葉遣いに自信がないから押し黙っているのではないか。まあ想像というか、就活生時代の自分自身に少なかれこういう傾向があったのだけれど。

 

これはあまりにも勿体ないよ。お互い貴重な時間を割いているのに。

 

上でも書いたように、僕らが探しているのは良い所であって、悪い所を積極的に探そうとはしない。

 

言葉遣いが多少間違っていても、また良い質問でなくても、沢山質問をしてくる学生の方が好印象を抱くし、人事に紹介したい気持ちになる。

 

だからハッキリ言って言葉遣いに頭のリソースを割くくらいなら、自分が本当に聞きたいことは何かを考えるようにするべきだ。そして少しでも多く質問するべきだ。ちょっとくらい言葉遣いミスってもいいや!くらいの心持ちで丁度良いんじゃないかな。

 

そうすることでリクルーターを「おっ」と言わせる「良い質問」が生まれてくるかもしれない。

 

もちろん普通にタメ口とか、あまりに態度がひどかったらさすがにだけど…

 

メールについて

メールにおいても言葉遣いは最低限は気にしてほしいけど、間違ってても減点とかはしなかった。

 

だからそんなことを気にするよりもどんどん気になることを質問したらいい。するとリクルーターの中でもあなたの点数はどんどん上がっていくのではないか。少なくとも僕にとってはそうだった。

 

「仕事の邪魔にならないの?」「うざがられそう」と心配するかもしれないけれど、僕や同期はむしろ学生とのメールを楽しんでいた。

 

特に自分の母校の学生だったら嬉しかった。ひいきにするとかは決してないんだけれど、より強く「力になってあげたい」という気持ちが湧いてくる。まあそこは人情というものだ。

 

「良い質問」とは?

完全に僕の主観だけれど、「当たり前のことを確認する」。これが良い質問の場合が多かったと思う。

 

例えば「業務内容に仕様書執筆とあるのですが、具体的にどのようなことを書くのでしょう」とか、「御社における要件定義から納入までの作業内容を教えてください」とか。

 

こういった「その業界の業務内容」って今の時代、ネットで調べたりしたらある程度は分かったりする。その意味では、「知っていて当たり前のこと」だと思うんだけど、実際は会社によって微妙に仕事の進め方は変わってくるわけだ。

 

そこで「当たり前のこと」をリクルーターに質問して確認すれば、この「会社によって微妙に変わってくる部分」を正確にとらえられるかもしれないのだ。だから「当たり前のこと」を確認してくる学生に対しては「ウチの会社で働くことを具体的にイメージしようとしているんだな。好印象だ!」となる(僕の場合)。

 

あと、分からないことを素直に聞いてくる学生もとても印象が良い。変にポーズを取っていないというか。人間的に好きというだけでなく、そういう人は一緒に仕事がやりやすいのだ。

 

「あの人は何が分かっていて、何が分かっていないか」が明確だと、仕事の役割分担がしやすい。何を教えればよいかも分かり易く育てやすい。背伸びをせずに、分からないところは「分からん」と正直に言えるのは凄く大事な能力だ。長い目で見たらそっちの方が伸びる人材にもなる。

 

これとは逆に、妙に訳知り顔で、物分かりが良い振りをする学生が結構いたりする(というか大半かもしれない)。就活というのは確かに背伸びをしなければいけない部分もあるのだろうけど、正直僕としてはこういった「背伸びマン」とはあまり仕事をしたくないなあと思う。

 

このタイプの人は仕事を任せられた時、仮に自分には荷が重くても「あ、大丈夫です自分出来ます!」と引き受けてしまう傾向がある。それで、後日確認してみたら「全然進んでないじゃん…」て感じになって周りに迷惑をかける。このパターンは本当に多いよ。

 

緊張してしまう学生へ

悪印象を抱かれるのが怖くてどうしても緊張してしまうって人もいるかもしれない。

 

いくら「悪い所を積極的に探そうとしない」などと言われても、反射的に緊張してしまうんだよ!って感じで(僕も緊張しいだから気持ちは分かる)。

 

でもね、リクルーターからすると(というか僕からすると)緊張してくれている学生の方が印象は良かったよ。

 

全く緊張感が無い子は、たとえ良い質問をしてきても「この子緊張感無さ過ぎて、ウチへ来たいって気持ちが感じられないな…」とか「な、なんやこいつふてぶてしい」とかいう印象になっちゃう。

 

だからぜんぜん緊張していいよ!

 

むしろ自分が緊張してるのに気づいたら「よしよし、緊張してるな」と思ったり、「あえて緊張しよう!」と自分から心掛けたりするくらいで丁度良いんじゃないかな。(実はこれは恐怖突入と呼ばれ、精神科において強迫性障害などを治すために用いられる行動療法の一つなのだ!)

 

まとめ

もっといろいろあった気がするけど、それは思い付き次第追加していこう。

 

就活大変だと思うけど、この記事が少しでも役に立ってあなたの何かしらの負担が軽くなれば幸いです。

 

おしまい。